mvneとは

格安SIMの基礎知識

MVNEとは?MNO、MVNOとの違いとMVNEの役割をわかりやすく解説

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大手キャリアから格安SIMに乗り換える人が急増しています。日に日に負担が増す家計における通信費を少しでも圧縮するために格安SIMに乗り換えることは賢い選択です。それでもなぜ格安SIMはこれだけ安い価格で通信を提供できるのでしょうか。

その裏にはMVNEと呼ばれる事業者によって格安SIMの運営ができるように様々なサポートがなされているからです。ここでは格安SIMを裏から支えるMVNEについてご紹介します。

MVNEとは?

MVNEとは、Mobile Virtual Network Enablerの頭文字をとった略称です。日本語では仮想移動体通信提供者と呼ばれています。具体的にMVNEと呼ばれる事業者はどのようなことをしているのでしょうか。

MVNEに似た言葉として、MVNOとMNOなどと言った言葉が同じ文脈で語られることがあります。これらとはどのような違いがあるのでしょうか。ここではMVNEについて、MVNOやMNOとの違いに比較しながら、その本質についてご紹介します。

MNOとの違い

そもそも日本における携帯電話の通信網・ネットワークを構築しているのがMNOと呼ばれる事業者です。MNOは、Mobile Network Operatorの頭文字をとった略称です。日本語では移動体通信事業者と定められています。

日本のMNOは2019年2月現在で、ドコモ・au・ソフトバンクの三社のみです。2019年10月には楽天モバイルが第4のMMOとして参入することを発表しています。

MNOが携帯電話やスマートフォンの通信に利用する電波を送受信する基地局を日本全国に建造しています。まさしく網の目のように張り巡らされた基地局から相互に電波を発信することで、通信ネットワークを構築しています。MNOは通信に関わる基地局などの設備の建造から保守・管理まで行います。

MVNOとの違い

MVNOは、移動通信事業者(MNO)の前に「仮想」の文字が入っています。英語では[Virtual」で表記されています。ここで言う「仮想」とは、通信ネットワークを構築するための施設や機会を保有していないという意味になります。

MVNOは通信ネットワークをMNOからレンタルし、一般消費者に提供しています。一般消費者に通信ネットワークを提供しているにもかかわらず、通信ネットワークを構築するための機械や設備を持ち合わせていません。

これは、「仮想」的に通信ネットワークを維持するための機械や設備を持っているという意味で使われている言葉です。MVNOが通信市場に参入していくことで、民間企業ならではの生き残るために差別化の動きが加速します。

MVNOが参入してくるまで、MNOが一般消費者に提供していた料金プランは、どこも横並びでどの会社を選択したとしてもほとんど同じような料金プランとサービスでした。

しかしMVNOは、低価格で必要十分な通信速度のネットワークを提供するプランや、特定のアプリを利用した時の高速通信容量をカウントしないなどのユニークな料金プランとサービスを提供し一般消費者を魅了しました。

このような事態になって硬直していた通信市場での価格競争は再び熱を帯びはじめ、現在では端末契約数が1000にも満たないような弱小のものも含めて、MVNOは600社以上存在すると言われています。

このような健全な競争が行われるような市場を創り出すことで、家計における通信費の負担を少しでも軽減させようというのが政府の意図です。

とはいえ現在MVNOの市場独占率はたったの10%で、依然としてdocomo・au・ソフトバンクの3強体制が維持されているという点では、政府の志もまだ道半ばであるということが言えます。

3.MVNEはMVNOのサポート役

MVNEは、新規にMVNOとして認定されることを目指す事業者に対して、必要な技術的サポート、MNOとの交渉ノウハウ、顧客への課金システムの構築やユーザーサポートの方法などについてアドバイスを行う事業者であると定められています。時にはMVNOに変わってスマートフォンの端末や通信回線の調達はで行う場合もあります。最も端的な表現で言えば、MVNEはMVNOのコンサルティングをしているということが言えます。

一般ユーザーが直接契約を結ぶのはMVNOですが、MVNOの実務を相当数担当しているのがMVNEです。いわばMVNOの縁の下の力持ちであるということは言えます。

ここまでMVNEについて、どのような経緯で誕生した事業者であるのかご紹介してきました。

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MVNEの役割

それではMVNEにはどのような役割があるのでしょうか。

  1. 通信回線・スマートフォン端末の調達
  2. MVNOの課金システムの構築と運用
  3. MVNOのユーザーサポート
  4. MVNOのコンサルティング

ここでは以上のようなMVNEの役割についてご紹介します。

1)通信回線・スマートフォン端末の調達

MVNEの役割の中で最も分かりやすいのが、MNOと直接交渉を行って通信回線の融通の条件を折り合わせ、販売するスマートフォンの調達交渉を行うという役割です。

一般の消費者はMVNOのショップなどに行けば一人1回線のように契約を行うことができますが、MNOは莫大な数の回線数をMVNOに一時に契約させることになります。

従って分割販売などの複雑なことができません。これを可能にするために条件交渉などをプロフェッショナルが作成する必要があります。これを担うのがMVNEです。

また日本の通信会社はスマートフォンメーカーに対して多大なる影響力を保持しています。そのためスマートフォンの購入を行う場合は、いまでも最も多いのがキャリアを通して購入するという方法です。

今でこそメーカー直販サイトで気軽に購入でき、格安SIMだけ購入して利用するという方法は一般的になりましたが、もともとスマートフォンの販売をつかさどっており、多くの在庫を抱えているのはMNOです。

MNOの通信規格にあったスマートフォンの開発をメーカーにさせているという点からも、MNOはこれらのコストを高い通信費を一般消費者に支払わせることで商売として成り立たせています。

したがってMVNOが一般消費者にスマートフォンを販売したいと考えた時には、MNOから調達する必要があります。このときのスマートフォン端末の調達交渉もMVNEの役割の一つです。

2)MVNOの課金システムの構築と運用

スマートフォンの契約をしていると毎月の利用料金などが月末に送られてくるかと思いますが、MNOと契約していると当たり前に行われているこのサービスも、MVNOとして新規参入を目指す事業者から見れば非常に複雑なシステムによって運用されていることがわかります。

実際に使用された通話料金やデータ通信の情報を、契約者と紐づけることで初めて通信料金として契約者に請求することができるのです。この複雑なシステムの構築のための技術的支援を行うのもMVNEの役割です。

一部のMVNEではシステムの構築だけでなく、実際の運用も行っているところもあるようです。

3)MVNOのユーザーサポート

スマートフォンを利用していて何かわからない点があったり、故障などの不具合があったりした時には、MNOと契約している利用者なら、電話窓口があるのが当たり前と考えることでしょう。

しかしながら、これも新規参入者にとっては当たり前のシステムではありません。日々発生する様々な故障や技術的な不具合だけでなく、料金面での顧客の不満などを吸い上げるためにもユーザーサポートシステムは必要不可欠です。

ユーザーサポートで得られた顧客の意見や不満をもとにさらに魅力あふれる料金プランやサービスを提供するのが、MVNOの使命です。このユーザーサポートシステムを構築する手助けをするのもMVNEの役割の一つです。.

4)MVNOのコンサルティング

様々な参入障壁を乗り越えた後にやっとMVNOとして独り立ちした事業者でも、顧客が契約してくれなければみすみす撤退の憂き目に遭うことでしょう。

そうならないためにもMVNOの事業内容を分析し改善点の提案や他社との差別化のための新たなサービスの提案などのコンサルティング業務もMVNEが請け負っています。

LINE使用時のパケット使用料をカウントしないなどのユニークなサービスが生まれたのも、もしかしたらMVNEの働きのおかげかもしれません。

MVNEの事業者一覧

それではどのような事業者がMVNEとして、多種多様な格安SIMの世界の実現に一役買っているのでしょうか。

ほとんどのMVNOが、どのMVNEからサポートを受けているか公表していません。従って下記に示すMVNE事業者一覧とそのサポートを受けているMVNOの関係性は推測になってしまいます。

MVNE サポートを受けているMVNO(推測)
IIJ DMMモバイル

イオンモバイル

BICSIM

U-mobile(一部)

NTTコミュニケーションズ LINEモバイル

NifMo

日本通信 b-mobile
Freebit DTISIM

U-mobile(一部)

Y!モバイル U-mobile(一部)
なし IIJmio

mineo

OCNモバイルONE

BIGLOBEモバイル

UQモバイル

nuroモバイル

楽天モバイル

まとめ

いかがでしたでしょうか。

普段何気なく利用している格安SIMを一般消費者が利用するまでに、様々な事業者が携わっていることがおわかりいただけたでしょうか。

様々な事業者が関係することによって魅力的なサービスや料金プランが次々と市場に提供されるようになり、格安SIMは百花繚乱と言えるほどの市場環境になりました。

これは事業者にとっては厳しい環境ですが、利用者にとっては自分に合った最適なプランやサービスを提供してくれる格安SIMを選びやすい環境が整っているということでもあります。これを機会に是非とも格安SIMへの乗り換えを検討してみてください。

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