U-mobileが提供するU-mobile Sとは一体どう言ったプランなのでしょうか?今回の記事ではU-mobile Sについて料金や注意点などを詳しく説明いして行きたいと思います。
U-mobile Sとは
これまで格安SIMのほとんどは「ドコモ回線/au回線」の2種類が多く、ソフトバンク回線を扱っているMVNOはありませんでしたがU-mobile Sは、ソフトバンクの回線を使った格安SIMとなっています。
元の回線はb-mobileのものを使用していて(MVNE)、b-mobileが提供する格安SIMと内容は同じになります。
U-mobile Sの料金プラン
データ通信専用SIM | |
1GBプラン | 880円 |
3GBプラン | 1,580円 |
7GBプラン | 2,980円 |
30GBプラン | 4,980円 |
料金の表がデータ通信SIMしかないのは、U-mobile SがインターネットメインのデータSIMのみの取り扱いとなっているので、通話SIMが使えないからです。
各種手数料
各手数料は以下の通りとなります。
新規事務手数料
|
3,000円 |
SIM発行手数料 | 384円 |
通話料金 | 通話機能がないため通話不可 |
最低利用期間 | なし |
解約金 | なし |
データ通信SIMしかないため、SMS機能を使用する事も出来ません。格安SIMでの「SMS」は主にアプリなどをインストールする時に「認証」が必要な場合に使用します。
具体的な例を挙げるとLINEアプリを新規で取得する時にも必要となります。なので、このSMSが付いていないとLINEを新規で取得することができません。しかしすでに既存のスマホにLINEが入っている場合はそのまま使えます。
U-mobile Sのメリット
ソフトバンクのsimロックを解除する必要なくiphone、ipadを使える
今までソフトバンクユーザーが格安SIMを利用する場合には、選択肢がドコモかauのみだったため、ソフトバンクで購入した端末にて格安SIMを利用するにはSIMロック解除が必要でした。
SIMロック解除は端末から簡単に行う事が出来ますが、購入してから100日たたないとSIMロック解除が出来なかったり、iPhone6Sより以前に発売されてiPhoneにはSIMロック解除と言う機能がついていないものもあります。
また、ソフトバンクから発売されるスマホは当たり前ですが、ソフトバンクの電波に合致しているので、ソフトバンク端末をdocomo回線で使用しようとしても、電波にフル対応出来ずに、ソフトバンクユーザーの格安SIM移行の敷居は高めだったのも事実です。
このU-mobile Sが登場したことによりソフトバンクで購入したiPhoneやiPadでSIMロック解除無しに格安SIMを利用することが可能となります。
SIMロック解除不要な端末をまとめた表となっていますので、参考にしてください。
SIMカードサイズ | SIMロック解除 | |
iPhone 5 | iPhone用 nano | 不要 |
iPhone 5c | iPhone用 nano | 不要 |
iPhone 5s | iPhone用 nano | 不要 |
iPhone 6 | iPhone用 nano | 不要 |
iPhone 6 Plus | iPhone用 nano | 不要 |
iPhone 6s | iPhone用 nano | 不要 |
iPhone 6s Plus | iPhone用 nano | 不要 |
iPhone 7 | iPhone用 nano | 不要 |
iPhone 7 Plus | iPhone用 nano | 不要 |
iPhone SE | iPhone用 nano | 不要 |
iPhone 8 | iPhone用 nano | 不要 |
iPhone 8 Plus | iPhone用 nano | 不要 |
iPhone X | iPhone用 nano | 不要 |
iPad | iPad用 microSIM | 不要 |
iPad 2 | iPad用 microSIM | 不要 |
iPad 3 | iPad用 microSIM | 不要 |
iPad 4 | iPad用 microSIM | 不要 |
iPad Air | iPad用 nanoSIM | 不要 |
iPad Air 2 | iPad用 nanoSIM | 不要 |
iPad mini | iPad用 nanoSIM | 不要 |
iPad mini 3 | iPad用 nanoSIM | 不要 |
iPad mini 4 | iPad用 nanoSIM | 不要 |
iPad mini Retinaディスプレイモデル | iPad用 nanoSIM | 不要 |
iPad Pro | iPad用 nanoSIM | 不要 |
iPad Pro 9.7インチ | iPad用 nanoSIM | 不要 |
simロックを解除した他社のものやsimフリーのものも使える
SIMロック解除もしくはSIMフリーのスマホはもちろん普通に使用する事が出来ます。ただデータ通信のみとなると普段使いには向いていないので、使い方を考える必要があります。
データsimの場合は最低利用期間、解約手数料がない
U-mobile Sには解約金、あるいは契約違約金といった類のものは設定されていません。さらに契約期間の縛りもないので、使わなくなったらいつでも解約する事が出来ます。不要になったと思ったら、忘れないうちに手続きをしてしまいましょう。
ソフトバンクと契約するより圧倒的に料金が安い
ソフトバンクでデータ通信容量1GBのプランを契約したとしても、2900円かかってしまいます。それに対してU-mobile Sの1GBプランは880円なのでその差は明らかです。
ですが大手キャリアと比較して格安SIMが劣っていると言われている最大の原因は「通信速度の遅さ」にあります。実際にピークタイムは使い物にならない格安SIMも多く存在する中U-mobile Sはかなりのスピードを誇っています。もちろんデメリットなどはありますが、条件が合えば、U-mobile Sは速度重視の人におすすめです。
テザリングは使えない
中には格安SIMを使ってモバイルWi-Fiのように使う人も多いですが、残念ながら現時点ではテザリングに対応していません。ですのでモバイルルーターなどに使用するのに契約しようとしている人は注意が必要です。
これはU-mobile Sに回線を卸している日本通信株式会社がテザリングには対応していない旨を公式で発表しているので、U-mobile Sでも同様に利用できないと言う事です。
U-mobile Sのデメリット
ドコモ系の格安simより高い
U-mobile Sはソフトバンクに比べると料金は安いのは分かっていただけたと思いますが、同じMVNOでドコモ回線を使った格安SIMに比べると一部のプランを除いて割高となります。
例えばDMMモバイルの1GBプランは480円なので約倍の価格差があります。回線にこだわりがないのであれば、この料金の差は考えものです。
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通話simがなくデータ通信専用simのみ
音声通話及びSMSを使えないスマホを普段使いとして使用する事は、大丈夫なように思えても、使用していると不便に感じる事が多々あります。2台目や旅行、出張用と使い分けて使用する分には便利です。
simカードのサイズを申し込み前に必ず確認する
SIM発行手数料は384円かかりますので、間違えて発行すると余分な費用がかかってしまいます。申し込み前に確認しておきましょう。
U-mobile Sの申し込みの流れ
公式サイトから申し込みボタンを押す
公式サイトにアクセスして申し込みボタンを押します。
- メールアドレス
- クレジットカード
が必要になりますので、準備しておきましょう。
U-mobile Sを選択、webからの申し込みをクリック
U-mobileには色々なコースがありますので、間違えないようにしましょう。「U-mobile S」を選択します。U-mobileはどのコースを申し込むにも最初にID登録を行う必要がありますので、メールアドレスを入力してID登録を行います。
申し込み形態を選択後、詳細情報を入力する
SIMのサイズ、利用端末、プランを選択して詳細情報を入力します。
個人情報を入力後クレジットカード情報を入力
最後に月々の支払いをしていくクレジットカードを入力して登録は完了です。
まとめ
U-mobile Sの最大の利点はソフトバンクのSIMロックがかかったiPhoneやiPadでもSIMロック解除不要でSIMを挿すだけで通信でき、またSIMフリーやSIMロックを解除した他社のiPhoneやiPadでも使うことができるので、ソフトバンクユーザーが格安SIMに乗り換えやすくなったと言う事にあります。
通信速度も現在は安定しているので、用途によってはオススメの選択肢となります。